北海道大好き物語

ギョウジャニンニク

　私が子供の頃、父は春になるとよくウドやワラビ、コゴミ、ふき、タケノコ、タラの芽など、山に採りに行きました。食卓には必ず山菜があり、なかでも私が一番好きだったのは「ギョウジャニンニク」でした。お浸しで食べたり、ジンギスカンに入れて食べたり・・・。あのニンニクのような独特の強い臭いがあればあるほどおいしいんです。
　子供だった私は、あまり何も考えずに食べていましたが、ソラチに入り、原料素材を探しているうちに、ギョウジャニンニクは内臓脂肪を燃焼し、血液をサラサラにしてくれるスグレ物だと知り、まさに自然がくれたご馳走だと感慨深く思いました。もうこれは北海道の風土が生んだ天からの恵みですよね。ぜひソラチのタレにも入れて商品化したい！との思いが日に日に強くなり、中川町の方々の協力を得て「ギョウジャニンニク入りたれ」を開発しました。
　発芽して食べられるくらいにまで成長するのに５〜８年もかかるギョウジャニンニク。この北海道の大地が育んだ恵みをこれからも全国に発信していきたいです。

オホーツク自然塩

　小学生の頃、私はオホーツク海に面する 紋別市 に住んでいました。サロマ湖やオホーツクの海ではよく釣りをしたり、父が漁業関係ということもあり、毎日のように旬の魚介類を食べていました。特に、カニとホタテは旨かった記憶があります。父は、「サロマ湖やオホーツク海はプランクトンやミネラルが豊富だからおいしい魚介類が多いんだ」と言っていたのを思い出します。
　ソラチに入り、塩だれを作ろうとしていたときに、オホーツクの海水を１００％使って自然塩を作っているところがあると聞きました。私は、「これだ！！」と思いすぐに湧別に向かいました。そこは、「つらら」という名のみそ屋さんなのですが、社長さんが会社を継いだときに全て北海道産の原料で味噌を造りたいという思いで原料を集めたのですが、塩だけ道産のものが無かったそうです。それなら自分で作ってしまおうという思いの込められた、自然塩なんです。
　実際に作っているところを見せていただきましたが、社長さん自ら付きっきりで作っていて時には徹夜になるそうです。そんな話をしている社長さんは本当に楽しそうで自分の子供のように自然塩について話すんです。北海道のおいしい食材を使って最高の物作りをしている社長さんは、私にとって理想の生活スタイルなんです。

富良野玉ネギと私

　私の生まれ育った富良野地方は、茶の畑、緑の水田が幾重にも重なりパッチワークのように広がっています。そして実家では私が小さい頃、玉ネギが植えられていました。私は、顔が丸いという理由だけで「たまねぎ姉ちゃん」と言われていました。
　太陽の光をたっぷり浴びて、移りゆく四季と向き合って成長した玉ネギ。元気にすくすく育った大自然からの贈り物が、姿・形を変えソラチのたれの原料として入っています。自然が育み、大事に育てられ真珠のようなコロっと丸い玉ネギが料理をさらに美味しくするエッセンスになっていると思うと、とっても嬉しく感じます。
　小さい頃は、外に一歩出るとあたりまえのように広がっていた玉ネギ畑。今こうして、札幌で生活をするようになった今、あらためて肥沃な大地の恩恵をたっぷり受けて作物が育っていたんだなぁと強く感じられました。移りゆく季節の中、そしてかけがえのない北海道で私は元気な「たまねぎおばあちゃん」になりたいです。

北海道うまいもの物語　「地酒」

　私はお酒が好きです。ビール・焼酎・ウイスキー・ワイン　そして忘れてはいけない日本酒。北海道はすべてのお酒を造っているところと言っても過言ではないと思う。中でも日本酒。「地酒」といわれるもの。とても個性的で、時には辛く、時には甘く、まるで対話しているかのような感覚にもなります。
　私の住んでいる地域にも酒蔵があります。北海道の地酒は、春夏秋冬の季節感がとてもよく出ていて、そして何より、豊富な水。雪解け水による伏流水、そしてお米。北海道のうまいものが凝縮されているものが「地酒」ではないでしょうか。けして派手ではないが、その存在感に一口飲んだだけで圧倒されます。
　そんな地酒、実はソラチのたれにも使われているんですよ。北海道の名物、ジンギスカンのたれに！その名も「北海道ジンギスカン　200ｇ」北海道のうまいもの、うまい味をご堪能あれ。
　老若男女問わず飲まれ続けている地酒。日本各地に山のように地酒が存在しますが、一度、宴会等ではなく、じっくり味わってみてください。その味わい深い北海道の地酒に酔うこと間違いなしです。私は北海道が大好きです。北海道のうまいものを使い、うまいものを作るソラチが大好きです。それと、お酒は二十歳を過ぎてから！